売掛という言葉を聞いたことがありますか？

 

水商売でいう『売掛(うりかけ)』とは簡単に言うと、ツケと同じ意味で、料金を未払いの状態のことを指します。

ホスト業界では、この『売掛』がホストとお客様了承のもと、頻繁に行われていますが、

実際ホストの判断を間違えると自分が借金を背負うことも・・・

 

そんな売掛について今回は詳しくご紹介していきたいと思います。

 

ホストの売掛金とは？

 

先ほども簡単に説明しましたが、

お客様がホストクラブでお金を払う時に、お金が無い時に売掛（ツケ）として、お店にお客様が借金をする事を言います。

 

 

基本的に締め日（月末）までにお客様は支払う必要があるのですが、

それでもお金が無い場合は分割の支払いなどに応じてくれるお店もあります。

 

 

ただ、この売り掛金は、お客様が踏み倒して飛んだりすると、

ホストがその分をかぶる形になってしまう恐ろしいシステムです。

 

お客様が売り掛けを飛んだ場合の負担額

 

仮に売り掛けを飛んだ場合、ホストの売上げが

売り上げ60万→給料30万円

ですが、（10万未回収）の場合、→給料25万円

と言う感じで半額をホストが持つのでお給料が減る形になります。

 

なので、ホストも売掛（お店への借金）をお客様にお願いする時は慎重になる必要があります。

 

 

売り掛けで飛ばれない為に、まずは小額で。

 

 

 

 

あなたを応援したいと思って頂けたとしても

もし売り掛けをお客様にさせる場合

最初は5000円、10000円と小額にする様に心がけましょう。

 

 

最初から３万円、５万円とちょっと高めの売掛にするとお客様も返すのが億劫になってしまいます。

 

 

お客様が酔っている状態では、売掛も作りやすいですが

無理をすると飛ばれてしまうので、最初は少額にした方が良いです。

 

 

 

営業方法の一つ、カケ縛り

 

 

営業の上手いホストは仲良くなったお客様のお財布事情を見て、お客様が酔っ払っている時などに

 

「少しオーバーしたら、俺が払っておくから、次で持ってきてくれれば良いよ。」

 

その様な事を言って、１万円程の売り掛けなどをして、上手くお店に通い続ける様に仕向けたりします。

 

 

 

ナンバー争いをしているホストは勝ちたい為に、強気でオラオラ営業で何十万～何百万円の売りかけをしてしまう場合もあります。

この場合、お客様に多大は負担をかける事になるので、飛ばれてしまう可能性も高くなります。

 

 

注意！

 

 

 

売掛を飛ばれるのを防ぐ１番の方法

 

 

これを言っては元も子もないですが、

あなたを応援したい！と思って頂ける事ですね。

 

 

信頼関係も無い状態で、しかもお客様が酔っ払っている時。

その時の売掛は未練も無いので、飛んじゃおうと思われやすく

そんなお客様が多くなってしまいます。

 

 

実際に私の知り合いで数年ホストを続けていたのですが、仲の良かった売掛をしているお客様に

「今月末でお店を辞める。」

と伝えた所、飛ばれてしまった！

 

 

と言う事があったそうです。

信頼関係があったとしても、

 

 

もう会えない　⇒　払う意味ない　⇒　飛んじゃえ

 

 

となってしまう危険もありますので、伝え方を間違えることのないように気を付けましょう。

 

ホストさん側の判断でお任せしますが、悪知恵で言えば

お店を辞めた後はプライベートで会える

と言う雰囲気をみせて、未来を見せてあげた方が最後まで飛ばれるリスクを避けられるかと思います。

 

 

 

お客様へ。売掛を飛ぶのは辞めましょう。

 

他のホストへの憎しみなどで逆恨みをしているのかも知れません。

 

そのホストが嫌いになっていて、もう支払えないのかも知れません。

 

ただ、あなたが支払わなかったそのお金は、ホストが方代わりをしないといけません。

 

あなたはその町を歩きづらくなりますし、無理の無い範囲の売掛にして飛ぶのは辞めましょう。

 

 

 

支払えないと、支払う為に夜のお仕事をする事もあります

 

売掛を期日前に支払えずに、やりたくも無い夜のお仕事をする事になる。

 

その様な女性は多々います。

また闇金や悪質な町金融からお金を借りてしまうこともあります。

 

自分自身を大事にするためにも、売り掛けは避けたほうが良いです。

 

 

売り掛けを飛ぶのは犯罪なのか？

 

結論、飛ぶのは犯罪(刑法違反)ではありません。

 

民法になります。その為、弁護士に依頼して裁判を行い、裁判所が罰金などを決める感じです。

以下、回収業者のツイッターでも言われています。

ホストの売り掛けを飛ぶのは犯罪ではありません

ですが
人としては
汚い詐欺師です

どこの社会でも
例え警察に捕まらなくても
飲み代を払わない人間は認められません#売り掛け#ホスト#歌舞伎町#売り掛け回収代行

— ホスト売り掛け回収代行 (@tQZ7nF79Bi7tPyl) 2017年11月7日

 

 

その為、ホストクラブは回収業者などに依頼に依頼をしたりして

何とか売掛金を回収しようとしています。

裏回収についてはこちら

 

 

売掛と借用書について

 

 

 

殆どのホストは借用書を交わしている事はないと思います。

 

理由として、ホストクラブでお客様が売り掛けをする時は、ホストに売り上げて欲しい、応援したいからと言う事が殆どであり、男女関係の信頼で成り立っている部分が強い為です。

 

 

 

 

売り掛金の利息は？

 

 

契約書を交わしている場合は

年利16.2％を請求する事ができますが、

契約書を交わしていない場合、法定利率6％と決まっています。

 

 

ホストさんによっては、独自で決めたルールの利息を取る場合がありますが、それは法律では認められていないです。

また、罰金を請求できるのは裁判所の判決のみなので、罰金も支払う義務はありません。

 

 

 

 

売り掛けの時効について

 

 

 

 

 

 

飲食店のツケは、

民法１７４条によると

１年とされています。

 

なので、1年いないに回収をする必要があります。

 

 

 

通常、お店とホストは月末や30日間など日数が決められていて、

ホストはその間に回収が出来ないとお給料から差し引かれる形になります。

 

ホストがお客様から回収する場合の時効が１年となります。

 

 

ただ、売掛金が未回収になると、ホストもお店に借金をしている状態なので、時効を過ぎても回収をしようとして来るホストが殆どだと思います。

 

 

 

 

 

売り掛けの時効を防ぐには！？

 

 

 

 

民法１４７条によると

 

１請求

２差押え、仮差押え又は仮処分

３承認

 

で防げるそうです。分かりやすく言うと、

取引を認めて貰うと言う事。

つまり１円でも良いから返済をして頂いて、証拠を残す。

これをして、記録を残す。

そうすると、支払いの意思があるとの事で、時効は延長します。

 

 

 

裏回収はあるのか？

 

 

色々な回収方法がありますが、どれも違法性が高い方法となっています。

 

過去は闇金にお金を貸してもらってと言うのがありましたが、ホスト側も連帯保証人にさせられたり、リスクが高いので最近ではあまり聞かないですね。

 

 

また、歌舞伎町で言えば、ホストクラブは村社会でして、オーナーさん同士が知り合いなので、最初から飛ぶ予定の女性に関しては情報を共有していたりします。

 

 

 

回収業者に依頼する

 

闇金ウシジマ君が回収業者として回収をしていた場面があったかと思います。

回収業者がいるのは本当で、大体回集金額の５０％が回収業者の取り分になります。

 

大手グループの場合、良く無い噂が立つのを恐れているので、基本的にありませんが、専門の回収業者に依頼しているグループもありますね。

 

以下、ホスラブの掲示板でも回収業者の話が出ています。

 

引用元http://kanto.hostlove.com/host/20140807213718/a/1

 

ちなみにこの川上竜太さんと言う方はブログもやられているので
ホストのお金回収で悩まれているのでしたら、相談して見ても良いかもですね。

https://manacir.net/

 

 

ヤクザに依頼する事もあるのか？

 

最近では全然聞かないですね。

お店側もリスクが高いと思っているのだと思います。

 

興信所を使って見つける

 

回集金額がデカイ場合で、ホスト自身が回収の見込みがある場合に行う事があります。

回収業者に依頼をすると、半分をもって行かれてしまう為ですね。

 

 

 

売掛を弁護士に相談。小額訴訟は？

 

弁護士に依頼をすると、

• ２０万円＋成果報酬の金額が発生する事
• お客様に飛ばれてしまい、時効を過ぎると支払いの義務がお客様になくなってしまう事

 

以上からホスト側のメリットが少なく、弁護士を依頼して売掛金回収をするホストは殆どいません。

 

 

ですが、身元がハッキリしていて飛ばれない場合、弁護士を使わずに小額訴訟は一つの方法です。

 

実は裁判にかかる費用は１万円ほどなんですね。

詳しくは以下をご確認ください。

https://best-legal.jp/small-claims-1098

 

 

 

 

最後にお伝えしたい事

 

 

 

売上げが欲しいのは分かりますが、

売掛についてはちゃんと

 

お金を回収している先輩や社長にアドバイスを求める。

売掛をつくるタイミングを相談しながら売掛を作ると良いと思います。

 

自分ひとりで考えるよりは、百戦錬磨の先輩ホストさんに相談。

これが一番だと思いますm(_ _)m

ホストの寿命は短い。ホストクラブの闇。引退後の人生とは～就職先やその後のリアル。

 

ホストは爆弾行為をすると？テーブルマナーと接客マニュアル

 

以上ですが、お店の売上でお悩みで移転したい、

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